カロリー栄養学から予防栄養学へシフトすることが、健康維持とアンチエイジングに良い結果をもたらすことを色々な角度から検証していきます

いま再び“一億総栄養失調の時代”が訪れています。

わが国では、「栄養失調」という言葉は死語となってしまった感があります。「栄養失調」とは、戦中戦後の食糧不足の時代に、人体を構成する三大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物)が欠乏していたことから言われ出した言葉です。食糧それ自体が欠乏していたのだから、その必然として、栄養失調が原因で病気になる人も多かったのです。

だから「栄養失調」という言葉自体が、そもそも食生活が充足している現代には当てはまらないと思っている人が多いのではないでしょうか。わが国では、ホームレスという人たちでさえ、カロリー過多で糖尿病になるという話は周知の事実のように語られているからです。しかし、よく考えてほしいのは、これだけ豊になった食生活にもかかわらず、病気の人(生活習慣病)が増加し続けているという事実です。このことからわかるのは、けっして「栄養が充足」しているとは言えないということです。しかも、その原因が「栄養」と無関係ではないと言わざるを得ないのです。事実、3年連続ガン死亡率1位のわが国においては・・・。

米国は、逸早くそれに気づき、1977年から「栄養」という観点を見直し、マクガバンレポートの作成され、すぐにそれが実行されたので、生活習慣病が今日激減しました。

じつは現代人に、欠乏している「栄養素」とは、戦中戦後の時代のように、身体を「構成する栄養素」ではなく、身体を「調整する栄養素」すなわち、ビタミン・ミネラルなどの微量栄養素が問題なのです。

今日、6大栄養素とも7大栄養素とも言われる、近年新たに追加されたこれらの微量栄養素は、微量であっても、もし欠乏すれば、必ず病名がつくくらい重要な栄養素なのです。

それを、薬で治そうとするから、その副作用によって“一億総病人化”し、医療界の迷走が始まるといっても過言では合いません。

今の時代、再び「栄養失調から来る病気」に襲われる危険性が高まっていると考えていた方が賢明なのです。

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